Classici giapponesi con furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Leggi 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 158.045 caratteri · 322 schermate
中位のおうるどみすも教師だった。下のミスも先生になりかけていた。お母さんだけが台所をしていた。この女ばかりの家は用心堅固で、貧乏が入りこまないようにしていた。大きいミスの名が通りものになって、おとよさんの家と呼んでいた。
善兵衛がおひとよしだから姉さんはあんなになってしまってと、おやそさんは言ったが、勝梅さんのお母さんよりおやそさんの方がよっぽど貧乏性だった。
おやそさんは、あたしの祖母がなくなったとき、寐棺が来たら蓋をとって見て、
「まあ結構な――どれまあ。ちょいとお初に入れて見せて頂いて――どんな具合だかおあんばいを」
と中にはいって横に寐て言った。
「なんて楽なことで御座いましょう。お布団はふくふくして、なんとももうされないよい気持ちで御座います。おばあ様にあやかりまして、私も極楽往生いたしますように。」
なまいだ、なまいだ、なまいだ、と棺から出てきても空念仏を言いつづけていた。
おやそさんが、漬物桶と同居して死んだ時、十本の指に十本、手首にも結びつけていた紐がある。その紐はみんな寐床の下から出ていた。死体を棺に入れたら床の下からずるずると幾つもの巾着が引きずられて畳を這った。