Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.140 caratteri · 31 schermate
新十郎は笑みに応じてさえぎった。
「私の耳はツンボですよ。仰有る言葉はきこえません。では、大陸へお渡り下さい。蔭ながら御奮闘を祈る者が二人ありと御記憶下さい。一人はささやかな結城新十郎。他の一名は天下の勝海舟先生」
「次に田舎通人神仏混合花廼屋先生!」
「次に天下の泉山虎之介!」
島田一門が拍手の代りにゲタゲタ笑いくずれたのは虎之介に気の毒であったが、実質的にそれが当然の報いであろう。花廼屋も虎之介も、島田の正体がワケも分らず、あわてて力んでみせたのである。
島田一門がいつのまにか東京から全員姿を消したのは、それからまもないことだった。
それをきいて、海舟は呟いた。
「まぼろしの塔か。きいた風なことを云う馬賊だが、見どころのある奴だ。日本人も捨てたものではないらしいやな」