Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.372 caratteri · 67 schermate

Aozora Bunko

ところが二枚の扉は錠が外れないために蝶番いが外れて倒れました。たしかにツジツマが合いません。そのために殺意ありと疑われたのです。そこでコマ五郎を助けるには、浅く錠を仕掛けても錠が外れずに蝶番いの方が外れて倒れる場合もあるという実験をしてみせればよろしいでしょう。その仕掛けはそうメンドウではありますまい。蝶番いの方にちょッと策を施せばよろしいでしょう。手の職に覚えの皆さんにヌカリはありますまい。それから、これは蛇足ですが、かの室内の人物は、夜中に来て夜中に立ち去る習慣だそうで、彼の人物の退去まであすこに近づかないことに致した方がなんとなくよろしいようです」

そして新十郎は一同に別れを告げた。

帰りの道々、花廼屋は、

「間のわるい時は仕方がないものだねえ。ちょッとひくと外れるように浅く仕掛けた錠が外れずに、蝶番いの方が外れるとは」

「浅く仕掛ける筈があるもんですか」

と、新十郎はふきだした。

「まさかその揚足をとられて犯人になるとは思わずに口がすべったのでしょう。内から扉をひらいて出てくる人がいないのだから浅く錠を仕掛ける必要はなかったのです。むしろ事実はアベコベに非常に頑丈な錠をしかける必要があったのですよ。