Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.951 caratteri · 51 schermate
五十嵐が大きな声で、
「犯人探しをしてオレに犯人を教えてくれるとは大和にしては出来すぎた親切だが、どうも、そこが臭いじゃないか。オレに犯人を教えてくれれば、相手次第では大そうユスリの役に立つからな。どうも話がうますぎらア。もう二時間も遅れているが、大和は来ないぜ。ここには何か曰くがあるらしいな」
悪党の勘である。五十嵐はしばし考えていたらしいが、
「ザックバランにきくが、この中で誰か犯人に心当りのある者がいるかい」
誰も答えない。
「そうだろう。オレにもてんで心当りがねえや。そこで、もう一つ訊くが、大和の奴が犯人を知ってると思う心当りの人はいるかね」
それに答えたのは金太であった。
「これをここで言うのは辛いが、大和がしつこく訊くもので、教えてやったことがある。しかし、これはオレにも確かに犯人だと心当りがあることじゃアないのでな。知っての通り、オレは酒には弱い男だ。あの晩はいくらも飲まぬうちに苦しくなって、真ッ暗な甲板へあがって、ウトウトねこんでしまった。人の気配にふと目がさめると、二人の男が大部屋の方から出てきたと思うと、アッという小さな叫びを残して誰かが海へ落ちた様子。