Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.970 caratteri · 48 schermate
浅虫家の崖は念入りの石組み、人間が足をすべらしたって、石が一しょに崩れるような細工じゃない。これは、そこへ登ると落ちるように仕組んだ者があったに相違ないと睨んだ。そこで三人、警察へ乗りこんだのであった。
「しかし、よくまア憎い二人を一しょにそろえて、あつらえ向きに仕掛けの石の上へ乗せることができたものだな」
と警官は笑って、
「お前の父は浅虫家をゆすっていた悪者ではないか。よくまア畏れ気もなく、そんなことが言って出られたものだ。その話しぶりじゃア、ゆすられている浅虫家が大悪者で、ゆするのが当然というようじゃないか」
と、ひやかされて追い返された。
そこで野草の長男は考えた。フン、警察の奴はうまいこと教えてくれた。犯人なんぞをふんづかまえても、一文にもなりやしないが、浅虫家の秘密を握れば、毎月千円には確かになる。こんな大モウケは当今ほかに落ッこッているものか。ちょッとはモトデがかかったって、秘密を握れば〆たもの。五年前に雇人がヒマをもらッたというから、それを探してきいて廻ると、必ず何かが掴めるだろう。全部は掴めなくとも、野草の子供と名乗れば、若干匂わすだけで先方はふるえあがって千両包むはず。