Classici giapponesi con furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Leggi 星女郎 (ほしじょろう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.344 caratteri · 104 schermate
して見ると、先刻、路を塞いで彳んだ、媼の素振も、通りがかりに小耳に挟んだ言の端にも、深い様子があるのかも知れぬ。……土地の神が立たせておく、門番かとも疑われる。
が、往来止だで済ましてはいられぬ。もしその意味に従えば、……一寸先へも出られぬのである。
もっとも時経ったか、竹も古びて、縄も中弛みがして、草に引摺る。跨いで越すに、足を挙ぐるまでもなかったけれども、路に着けた封印は、そう無雑作には破れなかった。
前後をしながら、密とその縄を取って曳くと、等閑に土の割目に刺したらしい、竹の根はぐらぐらとして、縄がずるずると手繰られた。慌てて放して、後へ退った。――一対の媼が、背後で見張るようにも思われたし、縄張の動く拍子に、矢がパッと飛んで出そうにも感じたのである。
いや、名にし負う倶利伽羅で、天にも地にもただ一人、三造がこの挙動は、われわれ人間としては尋常事ではない。手に汗を握る一大事であったが、山に取っては、蝗が飛ぶほどでもなかろう。
境は、今の騒ぎで、取落した洋傘の、寂しく打倒れた形さえ、まだしも娑婆の朋達のような頼母しさに、附着いて腰を掛けた。