Classici giapponesi con furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Leggi 星女郎 (ほしじょろう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.344 caratteri · 104 schermate
さ、こうなると、愚にもつかぬ、この長い袖の底には、針のようを褐色の毛がうじゃうじゃ……で、背中からむずつきはじめる。
もっとも、今浴衣を持って来て、
(私もちょいと失礼をいたしますよ。)
で、貴婦人は母屋へ入った――当分離座敷に一人の段取で。
その内に、床の間へ目が着きますとね、掛地がない。掛地なしで、柱の掛花活に、燈火には黒く見えた、鬼薊が投込んである。怪しからん好みでしょう、……がそれはまだ可い。傍の袋戸棚と板床の隅に附着けて、桐の中古の本箱が三箇、どれも揃って、彼方向きに、蓋の方をぴたりと壁に押着けたんです。……」
「はあ、」
とばかりで、山伏は膝の上で手を拡げた。
「昔修行者が、こんな孤家に、行暮れて、宿を借ると、承塵にかけた、槍一筋で、主人の由緒が分ろうという処。本箱は、やや意を強うするに足ると思うと、その彼方向けの不開の蓋で、またしても眉を顰めずにはいられませんのに、押並べて小机があった。は可懐しいが、どうです――その机の上に、いつの間に据えたか、私のその、蝦蟇口と手拭が、ちゃんと揃えて載せてあるのではありませんか、お先達。」
と境は居直る。