Classici giapponesi con furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Leggi 星女郎 (ほしじょろう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.344 caratteri · 104 schermate
何しろ、泣悲むというは、一通りの事ではない。気にもなるし、案じられもする……また怪しくもあった。ですから、悪いが、密と寄って、そこで障子の破目から――
その破目が大層で、此方へ閉ってます引手の処なんざ、桟がぶら下って行抜けの風穴で。二小間青蒼に蚊帳が漏れて、裾の紅麻まで下へ透いてて、立つと胸まで出そうだから、覗くどころじゃありません。
屈んで通抜けました。そこを除けて、わざわざ廻って、逆に小さな破から透かして見ると……
蚊帳越ですが、向うの壁に附着けた燈と、対向いでよく分る。
その灯を背にして、こちら向きに起返っていたのは、年上の貴婦人で。蚊帳の萌黄に色が淡く、有るか無いか分らぬ、長襦袢の寝衣で居た。枕は袖の下に一個見えたが、絹の四布蒲団を真中へ敷いた上に、掛けるものの用意はなく、また寝るつもりもなかったらしい――貴婦人の膝に突伏して、こうぐっと腕を掴まって、しがみついたという体で、それで※々と力なさそうに背筋を曲って、独鈷入の博多の扱帯が、一ツ絡って、ずるりと腰を辷った、少い女は、帯だけ取ったが、明石の縞を着たままなんです。
泣いているのはそれですね。