Classici giapponesi con furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Leggi 星女郎 (ほしじょろう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.344 caratteri · 104 schermate
前刻から多時そうやっていたと見えて、ただしくしく泣く。後れ毛が揺れるばかり。慰めていそうな貴婦人も、差俯向いて、無言の処で、仔細は知れず……花室が夜風に冷えて、咲凋れたという風情。
その内に、肩越に抱くようにして投掛けていた貴婦人の手で脱がしたか、自分の手先で払ったか、少い女の片肌が、ふっくりと円く抜けると、麻の目が颯と遮ったが、直に底澄んだように白くなる……また片一方を脱いだんです。脱ぐと羅の襟が、肉置のほどの好い頸筋に掛って、すっと留まったのを、貴婦人の手が下へ押下げると、見る目には苛らしゅう、引剥ぐように思われて、裏を返して、はらりと落ちて、腰帯さがりに飜った。
と見ると、蒼白く透った、その背筋を捩って、貴婦人の膝へ伸し上りざまに、半月形の乳房をなぞえに、脇腹を反らしながら、ぐいと上げた手を、貴婦人の頸へ巻いて、その肩へ顔を附ける……
その半裸体の脇の下から、乳房を斜に掛けて、やァ、抉った、突いた、血が流れる、炎が閃めいて燃えつくかと思う、洪と迸ったような真赤な痣があるんです。」
山伏は大息ついて聞くのである。
「その痣を、貴婦人が細い指で、柔かにそろそろと撫でましたっけ。