Classici giapponesi con furigana
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はるはよみがえる
春はよみがえる
小川 未明
Leggi 春はよみがえる (はるはよみがえる) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 5577 caratteri · 12 schermate
「それに、おじさん、聞きましたか、ペンキ屋のせがれが怒って、空気銃を地面へたたきつけてもう打てなくしてしまったんですよ。」と、正吉は、告げたのです。画家は、そのことも、だれかに聞いたとみえて、知っていました。
「ああ、それでいいんだよ。そんなものさえなければ、持つものもないんだからね。」
なるほど、それで、ほんとうにいいのだと、正吉は思いました。こんどのことで、いちばん損をしたのは、高価な銃をなくし、世間からわるく思われた家主であろうと、考えたので、画家にそう話すと、
「いつも、自分だけ得をしようとする、家主の量見がちがっているから、銃を曲げられたのは、罰があたったのだよ。たとえなんと世間からいわれても、平常の心がけがよくないから、これもしかたがないのだ。なんにしろ、あぶない銃を打つやつがいなくなって、やっと安心したよ。」と、画家は、さも、うれしそうでありました。
「すずめも、これから安心ですね。もうあんな青服みたいな人間がこなければ、いいんだがなあ。」と、正吉がいうと、
「もうこやしないから、安心したまえ。そうわるいやつばかりでないだろう、君のようないい少年もいるのだから。