Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はるはよみがえる

春はよみがえる

小川 未明

Leggi 春はよみがえる (はるはよみがえる) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 5577 caratteri · 12 schermate

Aozora Bunko

「あれは、たしかに親すずめが、身がわりになったんだよ。かわいそうにな。」と、正吉が青服にきこえるように、いうと、

「どこが、かわいそうなんだ。そういうなら、牛肉も、魚も、食べないかい。ばかをいっちゃ困るよ。」と、青服は、せせら笑いました。

赤い顔の酒屋の主人は、青服に近よって、

「旦那、いい空気銃ですね。そこらのおもちゃとちがって、だいいち鉄砲がいいや。」といって、ほめました。

青服は、銃がいいので当たると、酒屋の主人がいったとでもとったか、

「なに、おれは腕に自信があるんだよ。先だっても浜の射的屋で、旦那、どうかごかんべんねがいますって、あやまられたんだぜ。ねらったが最後、はずしっこないからな。」と、青服は自慢しました。それから、木の下へいって、落ちたすずめをひろいました。さっきまで、仲間とさえずりあっていた、哀れな鳥は、もはや屍となって、かたく目を閉じていました。

「やはり、今のものなら、日本製でしょうね。」と、主人が聞くと、

「ちがう。戦争前のドイツ製さ。これなら、かもでも、きじでも、なんでも打てるよ。こんどうずら打ちにいこうと思っている。」と、こう答えて、青服は、獲物をみつめるように、目をかがやかせました。