Classici giapponesi con furigana
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とけいやしきのひみつ
時計屋敷の秘密
海野 十三
Leggi 時計屋敷の秘密 (とけいやしきのひみつ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.481 caratteri · 74 schermate
しかしその刀鍛冶が年をとって死にそうになると、ひそかに自分のあとつぎの者におしえたこともあったそうだ。とにかく、この水鉛鉛鉱が、この部屋には、あっちにもこっちにもおいてあるんだ。この謎を君たちはどう解くかね」
問う少年の瞳も、聞かれる少年たちの瞳も、共に輝いて、水鉛鉛鉱の上に集まる。
「ふん、分った。この屋敷を建てた混血児のヤリウスは、水鉛鉛鉱を売って儲けたんだろう。貿易もしたのだろう」
「そうだろうねえ」と四本も相づちをうち「なにしろ水鉛鉛鉱というものは、世界においてもめずらしい鉱石なんだから。……それからもっと謎を解けないかしら」
「そのヤリウスが、うまい商売を捨てて、なぜどこかへ行ってしまったんだろう」
「そのことなんだ。ぼくの想像では、ヤリウスは、水鉛鉛鉱がかなりたくさん出る場所を知っていたんだと思う。その証拠には、この部屋だけにでも、あっちにもこっちにも、たくさん標本や見本の鉱石が、無造作においてあるからね。ほら、そこの隅には、樽にいっぱいはいっている」
なるほど、小さい酒樽であったが、その中にいっぱいはいっていた。
少年たちが、感心して樽の中をのぞきこんでいるとき、大時計の音が、ゆっくり、かちかち聞えてきた。