Classici giapponesi con furigana
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じげんばくだんきたん
時限爆弾奇譚
海野 十三
Leggi 時限爆弾奇譚 (じげんばくだんきたん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9934 caratteri · 20 schermate
その次に曰く、
三、丈が二尺グライノ花瓶、口ニ拇指ヲ置キテ指ヲ中ニサシ入レテ花瓶ノ内側ヲサグリ、中指ガアタルトコロニ、小サク5098ト墨書シアリ。
というわけで、今度は、立派な花瓶が一つのこらず、河の中に投げこまれてしまった。なるほど、十五年前に墨書し、その後十五年間瓶の中に水を張ったのでは、大伴の黒主の手を借らずとも、今日5098の文字は消え失せているに違いなかろう。
さて、その次は、
四、寝台。木ヲ組合ワセテ作リタル丈夫ナルモノ。台ノ内側又ハ蒲団綿ノ中に、朱筆ヲ以テ6033ト記シタル唐紙片ヲ発見セラルベシ。
途方もない騒ぎとなった。租界中の誰も彼もが、白い綿ぎれ、鼠色の綿ぎれ、鼠の小便くさい黒綿ぎれを頭からかぶって、何のことはない綿祭りのような光景を呈した。
黄浦江は、あの広い川面が、木製の寝台を浮べて一杯となり、上る船も下る船も、完全に航路を遮断されてしまって、船会社や船長は、かんかんになって怒ったが、どうすることも出来ない。しかし乗客たちは、安全に陸に上ることが出来た。その浮かべる寝台の上を伝い歩いて渡った結果……。
「おい、あの金博士め、けしからんぞ」