Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
こよみ
暦
壺井 栄
Leggi 暦 (こよみ) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 56.332 caratteri · 112 schermate
その思いはいねの子供たちが殖え、毎年の盂蘭盆や年忌などに墓へゆくたびにどの子供かの質問でよけいはっきりとそう思うのであった。子供たちは度はずれて大きな祖母の石碑を多少誇りをもって撫でながら、
「大けい石塔じゃのう。ここらへんで一ばんじゃが」
するともう一人がそれにつづける。
「お祖父さんは道楽したせに伯父さんが小んまい石塔建てたんど」
と、後ろにかくれた祖父の、今はもう苔むした石碑と見比べる。道楽が何であるかまだ分らないような隼太やミチをつかまえて、いねの兄が修身の先生のような顔でいつかの年忌の時いって聞かせたのを、子供らはちゃんと覚えていて時々そんな風に語り合っているのであった。そのうちに文字の読める子供が俗名しまという祖母の名を見つけだし、その祖母の生家が志摩という姓であることと思い合せて大発見をでもしたようにいった。
「お祖母さんは嫁に来る前には志摩しまじゃなあ」
わっと笑いだす。いねも子供のそんな思いつきについ笑顔になりながらも、
「おいや、志摩しまは今ごろお祖父さんに叱られよるわいや。――」
こんな小んまい石塔で死恥かかされて――といおうとしたが、いねは黙ってしまった。