Classici giapponesi con furigana
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あけみのうた
曙覧の歌
正岡 子規
Leggi 曙覧の歌 (あけみのうた) di 正岡 子規 (まさおかしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.667 caratteri · 26 schermate
曙覧は曰く
たのしみは銭なくなりてわびをるに人の来りて銭くれし時
たのしみは物をかかせて善き価惜みげもなく人のくれし時
曙覧は欺かざるなり。彼は銭を糞の如しとは言わず、あどけなくも彼は銭を貰いし時のうれしさを歌い出だせり。なお正直にも彼は銭を多く貰いし時の思いがけなきうれしさをも白状せり。仙人のごとき仏のごとき子供のごとき神のごとき曙覧は余は理想界においてこれを見る、現実界の人間としてほとんど承認するあたわず。彼の心や無垢清浄、彼の歌や玲瓏透徹。
貧、かくのごとし、高、かくのごとし。一たびこれに接して畏敬の念を生じたる春岳はこれを聘せんとして侍臣をして命を伝えしめしも曙覧は辞して応ぜざりき。文を売りて米の乏しきを歎き、意外の報酬を得て思わず打ち笑みたる彼は、ここに至って名利を見ること門前のくろの糞のごとくなりき。臨むに諸侯の威をもってし招くに春岳の才をもってし、しこうして一曙覧をして破屋竹笋の間より起たしむるあたわざりしもの何がゆえぞ。謙遜か、傲慢か、はた彼の国体論は妄に仕うるを欲せざりしか。いずれにもせよ彼は依然として饅頭焼豆腐の境涯を離れざりしなり。