Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きそがわ

木曾川

北原 白秋

Leggi 木曾川 (きそがわ) di 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.659 caratteri · 52 schermate

Aozora Bunko

と、名古屋から電話がかかっていて隆太郎の母は直にも見えるはずだということであった。

それが今日は生憎早暁からの曇りとなった。四方の雨と霧と微々たる雫とはしきりに私の旅情をそそった。宿酔の疲れも湿って来た。

この六日は下の河原で年に一度の花火の大会がある筈であった。名古屋の甥たちや隆太郎にも見に来るように通知はしたが、それもどうやら怪しくなって来る。果然雨天順延となって、私の旅行日程にもまた一日の狂いが生じて来たので、無聊に苦しむよりは雨の日本ラインの情趣でも探勝しようかとなった訳である。

自動車は駛る。

と、気がつくといつのまにか北へ向かったので南へ駛りつつあった。や、例の樺と白との別荘だなと思うと、中仙道は川添いの松原と桃林との間を東へ東へと驀進しつつある。

新赤壁の裾を幾折れして、岩屋観音にかかる。漢画風の山水である。トンネルがあり、橋がある。路はやや沿岸を離れて桑畑と雌松の林間に入る。農家がある。鳳仙花や百日草が咲き、村の子が遊び、鶏がけけっこっこっこっである。高原の感じである。

秋、秋、秋、秋。

太田の宿にはいる。右へ折れて鉄橋を渡れば、対岸の今渡から土田へ行けるのだが、それがライン遊園地への最も近い順路であるのだが、私は真直にぐんぐん駛らせる。