Classici giapponesi con furigana
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きそがわ
木曾川
北原 白秋
Leggi 木曾川 (きそがわ) di 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.659 caratteri · 52 schermate
暑い、なかなか激しい。蝋塗りの白い団扇が乱れ出した。
午後一時。見おろす一面の河幅は光り、光の中に更に燦々たるものが光って、その点々を舷側に、声なく浮ぶ小舟がある。小舟には一、二の人かげの水にうつって、何やらしきりに棹で河心を探っている。それは明るいしずかな画趣である。河底の砂にうもれた「木はし」をあさるのだそうな。「木はし」は流木の髄であると聞いた。洪水に押流されてきた樹木の磨き尽くし洗い尽くされた末の髄である。焚木としてこれほどのものはなかろう。烈々として燃え滓ひとつ残らないという。河畔の貧しい生活者にもこうした天与の恩恵はある。
うち興じていると、「しこらん」という土地の名菓が出る。豊太閤が賞美してこの名を与えたそうである。形は兜の錣のごとく、かおりは蘭のごとしというのだそうな。略して「しこらん」。私は和蘭陀語かと思った。おこしの類で、細く小切にした、かりかりと歯にあたって、気品のある杏仁水の風味がある。
この笠松はその昔「葦の洲」と称えた蘆荻の三角洲で、氾濫する大洪水の度ごとにひたった。この狐狸の巣窟を発いて初めて拓いたのが三ツ家の漂流民だと伝えている。