Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
きそがわ
木曾川
北原 白秋
Leggi 木曾川 (きそがわ) di 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.659 caratteri · 52 schermate
それから廻ると、公園の広場になる。ところで、極彩色の孔雀がきらきらと尾羽を円くひろげた夏の暑熱と光線とは、この旅にある父と子とを少からず喜ばせた。その隣の檻の金網の中には嬉戯する小猿が幾匹となく、頓狂に、その桃色の眼のまわりを動かすのである。
そうだ、ここだったなと私は思った。金と黝朱の羽根の色をした鳶の子が、ちょうどこの対いの角の棒杭に止っていたのを観た七、八年前のことを憶い出したのである。私はあの時木兎かと思った、ちかぢかと寄って見る鳶は頭のまるい、ほんとに罪のない童顔の持主であった。
そうだった、これが針綱神社だったと私はまた微笑した。
あの冬の名古屋市はまったく恐怖と寒気とで、その繁華な、心臓の鼓動もとまりそうであった。悪性の流行感冒は日に幾十となくその善良な市民を火葬場に送った。私もまた同じ戦慄のうちに病臥して、きびしい霜と、小さい太陽と、凍った月の光ばかりとを眺むるより外なかった。旅で病むのは何と心細かったことだろう。それに私は貧しいかぎりであった。島村抱月先生の傷ましい訃報を新聞で知ったのもその時であった。
今、私の愛児は、幼年紳士は、急斜面の弧状の、白い石の太鼓橋を欄干につかまり遮二無二はい登ろうとしている。