Classici giapponesi con furigana
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みらいのちかせんしゃちょう
未来の地下戦車長
海野 十三
Leggi 未来の地下戦車長 (みらいのちかせんしゃちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.930 caratteri · 85 schermate
僕ここで手伝って、家でもつくるよ」
二郎の友だちの少年が、土はこびを手伝うこととなった。防空壕が出来るというので、一郎の母親も、これを叱らなかった。また、今手伝っておけば、いざ空襲というとき、その中に入れてくれるというので、土はこびに参加する少年が日ましに数をまして来たのであった。
くすぐったいのは、一郎だった。
(はじめは人間地下戦車の訓練をやるつもりだったけれど、これはとうとう防空壕をつくることになったぞ。しかし防空壕は必ず作らなければならないものだし、それにこうしてみんなで土に慣れるということはいいことだ。とにかく自分は、まっ先に立ってやらなければならない)
そう思って、一郎は、半分は地下戦車をつくる上において土になじむためと、あと半分は、これを利用して、防空壕をつくるためと両方に目標をおいて、相もかわらず、穴の奥へはいりこんで、土を掘っていった。
「ははあ、これが本ものの赤土だな。本当に赤いや」
ぐさっと、シャベルを土の中に突き入れる。
「赤土は、きれいなものだ。おや、また、水が出てきたな。どうも、このへんに、地下水のみちがついているらしい。防空壕のほかに、井戸を掘ってもいいなあ」