Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
すぎがき
杉垣
宮本 百合子
Leggi 杉垣 (すぎがき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.051 caratteri · 30 schermate
そして最後に飯島が沮喪したようなことを云い出して、動揺している、その動揺をちゃんと感じとるものがめいめいの心にも用意されていた。
慎一の身辺には、飯島の話のような、どちらかと云えば至極単純な罪のない夢より、もっと複雑な例もあって、この一二年そういう特別の動きかたをした者の現在りゅうとした姿には、世相の迂曲した大路小路がそのままにうつっているのである。実際そういう変りかたをした例もすくなくない。あの男もこの頃は云々と、もということに第三者の心持をこめて語られているのが通例であるが、慎一自身、そういう変転の姿に社会的な感情として羨望を感じないとおり、羨望という言葉で云われれば居据りの組の何万、何十万という人々の大部分も恐らく羨望は感じていないにちがいない。そういう部類の人間と自分たちの生活との間にある距離は偶然のものではなくて、人間としての肌合いの相違として、これまで経て来た生きかたの相違の全部をこめたものとして、意識、無意識のうちに理解されている。
けれども、そういう比較なんかは一切ぬきで、自分というものを自分だけで感じるとき、そこには何か別の感じがある時がある。