Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とうきょうようさい

東京要塞

海野 十三

Leggi 東京要塞 (とうきょうようさい) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.341 caratteri · 37 schermate

Aozora Bunko

なんとかしてこの大秘密を知らせる方法はないものか。五郎造はもう自分の生命のことなどは思いあきらめた。

そのときであった。

奥まった扉ががらっと開かれると、顔を真青にした某大国士官が、一隊の兵士を連れてとびこんできた。

「大佐どの、大変であります。いま九機から成る日本の重爆が現れて上空を旋回しています。どうやらこの攻城堡塁が気づかれたようですぞ」

「なに、重爆が旋回飛行をやっているって? それは本当のことか」

「本当ですとも。ああ、あのとおり聞えるではありませんか、敵機の爆音が……」

「うむ、なるほど。これはいけない。東京要塞長はどこにいられるだろう。すぐ指揮を仰がねばならぬ」

そういっているところへ、けたたましい電話のベルが鳴った。

大佐といわれた士官はその方へ飛びついていったが、受話器を握って大声に喚いた。

「――はっ、そうでありますか。こっちの用意は出来ています。いつでも発射できます。はっ、すぐ攻撃しろと仰有るのですか。畏りました。では号令をかけます」

大佐は電話を置くと、隊員の方を向いて、

「気をつけ。――総員、戦闘準備。主砲発射方用意!」

いよいよ悪魔のような巨砲が、わが日本帝国の心臓部めがけて砲撃を始めることとなった。