Classici giapponesi con furigana
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いなかがえり
林芙美子随筆集
林 芙美子
Leggi 林芙美子随筆集 (いなかがえり) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 58.157 caratteri · 118 schermate
さつま絣、久留米絣なぞは勿論しっかりしたものでしょうが、かえって、場違いの土地でいい絣をつくっている所を田舎へ旅してみかけることがあります。紺絣の外に好きなのは鹿児島の泥染の大島です。洗うほどきれいです。私はかっこうがあまりよくないので手固いものを愛します。――さてそろそろ夏が来ますが、浴衣を着られるのはまた何としても愉しいことです。何が何だと云っても浴衣の着心地は素敵です。巴里ではどんなにか浴衣が恋しかったものでしたが、おそらく、浴衣のように肌ざわりのすずやかな着物は他の国にあまりないでしょう。二、三度水をくぐらせた頃の浴衣はなかなかいいし、柄は単純なのが好きです。
よく、呉服屋では高価な衣裳祭はしても、浴衣祭と云うのをしませんが、浴衣こそは、ブルジョワもプロレタリアも祝っていいと思います。ただし、不思議に浴衣だけは、「やはり野におけ蓮華草」で、昼間の外出着にならないのが残念です。浴衣に襦袢の襟を出し、足袋に草履をはいたら何ともなさけない姿になりましょう。
夏になるとあっぱっぱと云うのが流行りますが一風景です。なかなかいいと思います。一度着てみたいと思います。