Classici giapponesi con furigana
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かきのたね
柿の種
寺田 寅彦
Leggi 柿の種 (かきのたね) di 寺田 寅彦 (てらだとらひこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 70.202 caratteri · 139 schermate
人間に対する数千尺に当たるわけである。
どうして蟻がこの高い高い茎の頂上につぼみのできたことをかぎつけるかが不思議である。(大正十年十一月、渋柿)
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白い萩がいいという人と、赤い萩がいいという人とが、熱心に永い時間議論をしていた。
これは、実際私が、そばで聞いていたから、確かな事実である。(大正十年十一月、渋柿)
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田端の停車場から出て、線路を横ぎる陸橋のほうへと下りて行く坂道がある。
そこの道ばたに、小さなふろしきを一枚しいて、その上にがま口を五つ六つ並べ、そのそばにしゃがんで、何かしきりにしゃべっている男があった。
往来人はおりからまれで、たまに通りかかる人も、だれ一人、この商人を見向いて見ようとはしなかった。
それでも、この男は、あたかも自分の前に少なくも五、六人の顧客を控えてでもいるような意気込みでしゃべっていた。
北西の風は道路の砂塵をこの簡単な「店」の上にまともに吹きつけていた。
この男の心持ちを想像しようとしてみたができなかった。
しかし、めったに人の評価してくれない、あるいは見てもくれない文章をかいたり絵をかいたりするのも、考えてみれば、やはりこの道路商人のひとり言と同じようなものである。