Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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もりのいしまつ

森の石松

山中 貞雄

Leggi 森の石松 (もりのいしまつ) di 山中 貞雄 (やまなかさだお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.949 caratteri · 49 schermate

Aozora Bunko

石松、表へ出る。

S=表

石松、隣りへ行く。

S=店

次郎長が足を拭き終って上へ座る。お静、次郎長にお茶を出す。

「どうぞ」

「や、こりゃどうも」

「あら随分破けてんですねえ」

「え」

「縫いましょうか」

「いや、どうも済みません」

お静、糸と針を取りに立つ。

源兵衛が、

「清水の次郎長さんとか仰言いましたが、お前さん、やくざ渡世の人だろう」

「そうだ、爺つあん」

お静戻って来て

「はい、縫いますわ」

「あ、こりゃどうも済まない」

源兵衛が、

「失礼だが、此処は堅気の年寄りの住居だ。お前さんのような兇状持の来る処では御座いません」

「爺つあん、何んだって?」

「見れや、怪我をしていなさる様だが、歩けないと云う程の傷でもなさそうだ。ね、次郎長さん、この儘伜に黙って出て行って下さいませんか」

「何んだと?」

「石松が今夜お前さんを家へ連れ込んだのは、彼奴がお前さんの身内になりたいからだ。石松はお前さんの児分になりたいらしい。儂にはよく判る。次郎長さん、何んにも云わずに出て行って呉れ。儂ァたった一人の伜をやくざ渡世にしたくねえからな……」

凝ッと聴いていた次郎長、