Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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もりのいしまつ

森の石松

山中 貞雄

Leggi 森の石松 (もりのいしまつ) di 山中 貞雄 (やまなかさだお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.949 caratteri · 49 schermate

Aozora Bunko

屹度なるぞ。誰がこんな汚ねえ家に居るものかッ。俺ァやくざになって、一生を太く短く暮すんだ。父っつあんがいくら……いくら、いくら何んと云ったって……」

「もういい石松、分った分った分ってるよ。分ったから今夜はもう寝ろ」

「分ってる? 分ってるものか? 父っつあんに俺の気持ちなんか分ってるものか」

S=奥の部屋

石松、奥の部屋で泣き声で叫んでいる。

S=店

源兵衛、淋しく土間へ下りると戸を閉める。

(F・O)

S=七五郎家の外(昼)

厩の中で馬に飼料をやりながら七五郎、傍の柵に凭れている石松と話している。

(若しも遠州森町から富士山が見えるものならば、この場面なぞに遠く富士が見えているとよろし)

七五郎、話す。

「あの晩おっ母ァに泣かれて俺弱ったよ。何んと云ったって俺ん処は親一人子一人だ。なんべんも考えて見たが……おっ母ァ一人残してうちを飛び出す事は俺には出来ねえ。後に残ったおっ母ァが可哀想だ。石松、俺ァやくざになるの止めたよ」

「俺ァお前が行かなくとも一人で清水へ行くつもりだ」

「家じゃ許して呉れたのか」

「なーに、家の父っつあんに俺の気持ちなんか判るものか。