Classici giapponesi con furigana
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もりのいしまつ
森の石松
山中 貞雄
Leggi 森の石松 (もりのいしまつ) di 山中 貞雄 (やまなかさだお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.949 caratteri · 49 schermate
聞いて居た源兵衛爺さんが、
「お客さん、清水の次郎長ってそんなにえらいかね」
「えれえとも爺っつあん関東八ヶ国関外六ヶ国十四ヶ国に博奕打の親分も数ある中に次郎長ぐらいえれえのが二人とあって堪るものか」
「そうですかね、偉えもんだね」
「だけどね、爺っつあん、次郎長ばかりえれェんじゃねえ」
「は――」
「親分が売り出すには矢張り児分のいいのが居ないと駄目だね。清水一家にはいい児分が多いからね」
「成る程ね。おうお静、お銚子のお替り持っといで」
「お、爺っつあん、俺ァもう酒はいいんだよ」
「なーに儂がおごりまさァ。儂はこう言う話が至って好きでね」
「爺っつあん、中々話せるね。其奴ァすまねェ」
「それで何ですかい、次郎長にはそんないい児分がありますかい」
源兵衛、酌をしてやる。
旅人お冠り真ッ直ぐです。
「あるとも、代貸元をつとめる人が二十八人、是を唱えて清水の二十八人衆。此の二十八人の中に次郎長程もえれえのが五六人居るからね」
「お前さん仲々詳しいね。じゃその次郎長の児分の中で一番強いのは誰だか知って居なさるか」
「知ってるよ。清水一家で一番強いのは大政だ」