Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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もりのいしまつ

森の石松

山中 貞雄

Leggi 森の石松 (もりのいしまつ) di 山中 貞雄 (やまなかさだお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.949 caratteri · 49 schermate

Aozora Bunko

此の役は御勘弁願えませんか。誰か他の奴を選ンでやっておくんなせえまし」

大瀬の半五郎が次郎長に、

「親分」

「何ンだ、半五郎」

「親分が石松に使えに行って来いと仰しゃるから、俺ァ隣へ釘抜きでも借りに行くのかと思って居たら、金毘羅様迄行くんじゃ石松が可哀そうだ。今旅から帰ったばかりじゃありませんか」

鶴吉も傍から、

「そうだ。爺つあんの言う通りだ。石松も久し振りで清水へ帰って、お半さんにも逢い度えだろうし……。ねえ、親分、此奴ァ誰か外の奴を……何なら儂が石松の代りに行って参りましょう」

「いや、皆な、此奴ァ是非石松に行って貰い度え訳があるンだ」

石松が、

「親分、どうして儂でなくっちゃ、いけねえンで御座います」

「実ァ先刻、紺久の旦那が内々で、知らせに来て下すったンだが、駿河の町奉行から界隈の御用聞き仲間へ、森の石松を召捕れって下知があったンだ」

「儂を召し捕れって……? 一体また、どうした訳で……」

「久六の身内の奴等が手を廻しやがったンだ」

「久六、卑怯な真似をしやがる」

と半五郎、怒る。

次郎長が、

「それで、今晩か明日の晩手を入れるから、それ迄に逃してしまえ。