Classici giapponesi con furigana
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もりのいしまつ
森の石松
山中 貞雄
Leggi 森の石松 (もりのいしまつ) di 山中 貞雄 (やまなかさだお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.949 caratteri · 49 schermate
七五郎、
「誰が酒を呑みたいと云った?」
「お前さん今夜、どうかしてるわ。どうしたの? 何かあったんでしょう」
「石松が帰って来るそうだ」
「石松つあんが……」
「俺ァ石松に頼んで……清水の次郎長親分の身内になろうと思うんだ。朝から晩まで泥だらけで働いて、まずい飯しか喰えないこんな堅気な暮しが俺ァつくづく嫌ンなった」(F・O)
S=茶店(昼)
七五郎、来る。お静に、
「石松、今日もまだ帰って来ねえのか」
「ええ、まだよ。兄さん、もう帰って来ないのじゃないかしら」
「つまんねえな」
表に旅人来る。石松です。床几に腰掛ける。
お静、出て、
「いらっしゃい」
お静、茶なぞ汲みながら、石松と気付かない。
「ね、七五郎さん、兄さん、お父っつあんと途中で会って、一緒に清水へ行ったのかも知れないわ」
「俺も清水へ行こうかな」
「兄さん処へ行くの?」
「俺ァ是非石松に会わなくっちゃならねえ、会って頼み度えことがあるんだ」
石松、ふと吉兵衛等が来るのを見る。
吉兵衛来る(兼吉と松五郎を連れて)。
お静が、
「今日は」
「姐さん、石松つあん未だ帰って来ねえのか」
「ええ、まだですの」