Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
やしがに
椰子蟹
宮原 晃一郎
Leggi 椰子蟹 (やしがに) di 宮原 晃一郎 (みやはらこういちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4116 caratteri · 9 schermate
けれども口の中にはちゃんと水気があるような仕掛が出来ていますから、目まいがすることはありません。
「お日様、お早うございます。今日も又椰子の実をいただきに出ました。」と、蟹はお日様に御礼を言います。お日様はにこにこしてだんだん高く空にお昇りになります。
その日も蟹は前の日に登った樹に、その長い爪をたてて登りました。枝から枝をたぐって実をさがしますが、どうもよい実がありません。
「はてな、今日はもう誰か他の蟹が来たかしら?」と、見廻してみても、他に蟹は一匹もおりません。「人間が来たか知ら? だがこの島のなまけ者どもが、こんなに早く実を取りにくる筈がない。」と、言いながら、なお探しておりますと、たった一つ、どうやら熟しているらしい実を見付けました。
「うん、あったぞ。これなら甘いだろう。」と、蟹は、その大きな鋏を伸べて、チョキンと切って落しますと、椰子の実はストンと下へ落ち、肉が破けて、核があらわれました。蟹は急いで降りて、その鋏で、核をコンコンと叩きますと、美事に割れて、中から白いコプラが出ました。それをはさんで喰べてみますと、渋くていけません。
「こりゃいけない。