Classici giapponesi con furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Leggi 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 159.974 caratteri · 317 schermate
使(つかい)の方に」
村「此の羽織はいけないのですがあのお金どんに、此の笄は詰らないのですがお前さんに上げるから私の形見と思って指(さ)して下さい」
女「形見だなんぞと仰しゃると心細うございますねえ、本当に嘘でしょう、本当、まアどうも恟(びっく)りしますねえ、珊瑚樹(さんごじゅ)の薄色(うすいろ)で結構でございますねえ、私などはとても指す事は出来ませんねえ、これを頭へ指そうと思うと頭を見て笄が駈出してしまいますよ、笄には足がありますから、おやこれも、恐れ入りますねえ、少し横におなりなさいまし」
と屏風(びょうぶ)を立廻(たてまわ)し、枕元に烟草盆を置いて、床を取って、
女「お休みなさいまし」
と云って襖を締めて行(ゆ)きましたが、二人は今夜死のうというのですから寝ても寝られません。種々(いろ/\)に思返(おもいかえ)して見たが、死神に取付かれたと見えまして、思い止ることが出来ません。其の内に夜(よ)も段々更けて世間が寂(しん)として来ましたから、時刻はよしと二人はそっと出まして、牛屋の雁木へ参りますと、暮の事でございますから吾妻橋の橋の上には提灯(ちょうちん)がチラリ/\見えます。