Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うたあんどん

歌行灯

泉 鏡花

Leggi 歌行灯 (うたあんどん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.094 caratteri · 72 schermate

Aozora Bunko

」

と云う顔を俯向いて、恥かしそうにまた手を支く。

「舞えるかえ、舞えるのかえ。」

と女中は嬉しそうな声をして、

「おお、踊や言うで明かんのじゃ。舞えるのなら立っておくれ。このお座敷、遠慮は入らん。待ちなはれ、地が要ろう。これ喜野、あすこの広間へ行ってな、内の千がそう言うたて、誰でも弾けるのを借りて来やよ。」

とぽんとしていた小女の喜野が立とうとする、と、名告ったお千が、打傾いて、優しく口許をちょいと曲げて傾いて、

「待って、待って、」

十七

「いつもと違う。……一度軍隊へ行きなさると、日曜でのうては出られぬ、……お国のためやで、馴れぬ苦労もしなさんす。新兵さんの送別会や。女衆が大勢居ても、一人抜けてもお座敷が寂しくなるもの。

可いわ、旅の恥は掻棄てを反対なが、一泊りのお客さんの前、私が三味線を掻廻そう。お三重さん、立つのは何? 有るものか、無いものか言うも行過ぎた……有るものとて無いけれど、どうにか間に合わせたいものではある。」

「あら、姉さん。」

と、三味線取りに立とうとした、お千の膝を、袖で圧えて、ちとはなじろんだ、お三重の愛嬌。

「糸に合うなら踊ります。