Classici giapponesi con furigana
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むさしたびにっき
武蔵旅日記
山中 貞雄
Leggi 武蔵旅日記 (むさしたびにっき) di 山中 貞雄 (やまなかさだお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.659 caratteri · 27 schermate
「如何にも」と団九郎、威張ったものだ。
亭主も大喜びに「それは、それは
T「ようこそ
御泊り下さいました」
と下へも置かぬ待遇です。
団九郎すっかり悦に入った。
亭主は宿帳をつくづく見て、
T「この宿帳は
永く当家の家宝として
子々孫々に伝えます」
と押し戴いたので、
団九郎先生益々得意然として居る。
S=帳場では
又大騒ぎである。
二階から下りて来た女中の報告で、
番頭や女中が、
T「宮本武蔵?」
と囁いて居る。
その時、
丁度今旅籠に着いて足を洗って居た白狐のおしまが、その声を聞いて、アレッと言った顔。
S=団九郎の室
亭主を前に団九郎、身振り手振りも面白く、
勝手な武勇伝に、熱を上げて居る。
亭主、謹んで聴いて居たが、
「では又、後程」と引き退る。
S=廊下
出て来た亭主は宿帳持って、
隣の室へ入る。
女中に案内されて、おしまが通り過ぎる。
S=隣室
入って来た主人。
其処に泊って居るのが、本当の宮本武蔵である。
武蔵、亭主から宿帳を受け取った。
開いて、見て、アレッ、と呆れた。
「宮本武蔵」と独り言し乍ら、
亭主に「宮本武蔵どのと言うのは?」
と訊く。