Classici giapponesi con furigana
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ひかくしんわがく
比較神話学
高木 敏雄
Leggi 比較神話学 (ひかくしんわがく) di 高木 敏雄 (たかぎとしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 177.624 caratteri · 348 schermate
素盞嗚尊の天降りは、神話の語る所によれば尊の罪悪の結果として、純然たる追放なり。日本武尊の出征も、多少尊の罪過に対する贖罪にして、稍や追放らしき観なきに非ず。但し、こは素より、神話的の解釈にして、决して正史上の議論には非ず。正史上の説明は、之を上古史の研究者に譲り、純然たる神話的伝承に従って、之を述べんに、素盞嗚尊の暴行は、日本古史神話中の大事件にして、その罪過は所謂八個の「天つ罪」、即ち畔放、溝埋、樋放、頻蒔、串刺、生剥、逆剥、屎戸の八個にして、大祓の祝詞に特筆する所なり。此罪悪を犯せしによりて、千坐置戸を科せられ、鬚を切られ、手足の爪を披かれて、素盞嗚尊は神やらいにやらわれて、遂に出雲国に天降りするに至れり。而も其結果は偶然にも、大蛇誅戮となり、国土経営となり、民人教化の人文的事業となりぬ。
罪悪に関する、古史神話の観念は、大祓の祝詞に於て、稍や精確に、之を窺うを得可し。大祓は宗教上頗る重要なる神事にして、国中に於て、国民の犯せし、凡の罪惑を攘除して、国内を清浄にするを目的とす。祝詞は凡の罪悪を「天つ罪」と「国つ罪」とに区別す。後者の中には、人倫上の犯罪あり、不浄なる疾病あり、邪道を行う罪あり、天災あり。