Classici giapponesi con furigana
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もうりせんせい
毛利先生
Leggi 毛利先生 (もうりせんせい) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.383 caratteri · 25 schermate
と思うと先生の禿げ頭も、下げる度に見事な赤銅色の光沢を帯びて、いよいよ駝鳥の卵らしい。
が、この気の毒な光景も、当時の自分には徒に、先生の下等な教師根性を暴露したものとしか思われなかった。毛利先生は生徒の機嫌をとってまでも、失職の危険を避けようとしている。だから先生が教師をしているのは、生活のために余儀なくされたので、何も教育そのものに興味があるからではない。――朧げながらこんな批評を逞ゅうした自分は、今は服装と学力とに対する侮蔑ばかりでなく、人格に対する侮蔑さえ感じながら、チョイス・リイダアの上へ頬杖をついて、燃えさかるストオヴの前へ立ったまま、精神的にも肉体的にも、火炙りにされている先生へ、何度も生意気な笑い声を浴びせかけた。勿論これは、自分一人に限った事でも何でもない。現に先生をやりこめた柔道の選手なぞは、先生が色を失って謝罪すると、ちょいと自分の方を見かえって、狡猾そうな微笑を洩しながら、すぐまた読本の下にある押川春浪の冒険小説を、勉強し始めたものである。
それから休憩時間の喇叭が鳴るまで、我毛利先生はいつもよりさらにしどろもどろになって、憐むべきロングフェロオを無二無三に訳読しようとした。