Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
かごつるべ
江戸情話集
岡本 綺堂
Leggi 江戸情話集 (かごつるべ) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 203.779 caratteri · 407 schermate
それでも妹の一条が案外に手軽く片付いたので、彼もまず安心していると、それから五、六日経って、その夜の雪もようよう消え尽くした頃に、お光が又しょんぼりと訪ねて来て、兄の前に泣き顔を見せた。
「兄さま、くやしゅうございます」
また何か仕出来したのかと栄之丞もうんざりした。しかしお光が泣きながら話すのを聴くと、それは案外のことであった。
お光の主人の寮には人形町の本宅から付いて来ているお兼という年増の女中があって、それがお虎という飯焚き女を指図して、家内のことを万端とりまかなっている。そのお兼は新参のお光が主人の気に入っているのを少しく妬んでいるらしかった。それで今度のことに就いて、彼女はお光になんだか当てつけらしいことを言った。途中で金を奪られたというのは嘘で、貧乏な兄と相談して一と狂言書いたのであろうというようなことを言った。お光にむかって言うばかりでなく、お内儀さんにむかっても内々こんなことを吹き込んだらしい。お内儀さんはその讒言を取りあげなかったが、それでもお光にむかってこんなことを言った。
「人間はいくら自分が正直にしていても、ひとはとかくに何のかのと言いたがるもんだからね。