Classici giapponesi con furigana
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ほっけそうのかいい
法華僧の怪異
田中 貢太郎
Leggi 法華僧の怪異 (ほっけそうのかいい) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3323 caratteri · 7 schermate
彼女は旅館で自殺を計ったが、果さなかった。そして、彼女は其の事を知って駈けつけた弟の家へ引き取られて、それから尼になったものであった。
「私は幾度、自殺を計ったか知れませんが、罪が深いと見えまして、どうしても死ねないのでございます」
名音は其の事を住職に話して玉音のために祈祷してやったが、玉音の苦しみは去らなかった。そして、一ヶ月ばかりの後に発狂してしまった。名音はそれを私に話した後でこう云った。
「其の後、玉音さんは、弟の家へまた引き取られたそうですが、恐らく彼の病気は癒らないでしょう。こうしておりましても、玉音さんの彼の苦しそうな声と、無鬼魅な法華僧の姿が眼の前に浮んで来ますよ」(玉谷高一氏談)