Classici giapponesi con furigana
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なきむしこぞう
泣虫小僧
林 芙美子
Leggi 泣虫小僧 (なきむしこぞう) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 34.906 caratteri · 70 schermate
いまにもっともよき人を選んでね」
「薹がたってはお終いだから……」
「まア、有難う! 三人のいい見本がありますから、せいぜい利巧に立ちまわるわ……」
「莫迦! ところで考えてるンだけど、四人のうちで私が一番貧乏性かも知れないわね。――酒呑みで、呑気そうで浮気者の亭主をかかえてさ、おまけに、呆んやりした子供をぶらさげてて、一生に一度、あンたみたいに、安香水でもいいからふりかけて見たいよ本当に……」
「皮肉ねえ……」
「ん、そ、そうじゃないさ、つくづく亭主ってもの持ってみて、女ってものの利巧さかげんがよく判ったのよ」
「だって、義兄さんは、あれで芯はしっかりしているわ、啓坊のお父さんみたいだと困るじゃないの? あれもいけない、これもいけないっていうから、義兄さんが亡くなっちゃうと、姉さんはいっぺんに若返って、娘のやりなおしみたい甘くなっちまってさ……」
「結局、早稲も晩稲も駄目で、あンたみたいなのがいいってことでしょ」
「あら、厭だア、冗談でしょ。私だって情熱があれば、蓮ちゃんの轍を踏む位何でもないけれど……職業なンか持ってると、そうそう男のひと一と目見て、一途にやれないからなの、――でもそろそろ本当は困ってンのよ。