Classici giapponesi con furigana
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うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
Leggi 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 124.009 caratteri · 249 schermate
そのなかに世界の公敵が大手をふって闊歩するのを見おとしてはならない。
だが、正義は神である。飛行島を出発したときの汽船ブルー・チャイナ号に乗っていた者のなかで、危く命びろいをした者が少くとも二人はあった。
その二人は、今暗い海上を互に呼びあい、励ましあって泳いでいる。
「どうだ、見たか。ずいぶんひどいことをやったじゃないか」
「は、見ました。全くおどろきました。しかし上官の機敏なる判断には、もっとおどろき入ります。もう十分、あの船の上でぐずぐずしていたら、今ごろは五体ばらばらになるところでした」
「うむ、俺の判断に狂がなかったというよりも、これは日本の神々が、われ等の使命を嘉せられて、下したまえる天佑というものだ。おい杉田、貴様が意外に元気で、こんなに泳げるというのも天佑の一つだぞ」
「は、私は船内で上官のお顔を見つけたときは、うれしさのあまりに、大声で泣きたくて困りました。とうとう脱艦以来の目的を達して、川上機関大尉と御一しょに、飛行島攻略に邁進しているんだと思うと、腕が鳴ってたまりません」
「うん、愉快じゃ。しかしこんど飛行島で顔を見られたら、そのときは相手を殺すか、こっちが殺されるかだぞ。