Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うかぶひこうとう

浮かぶ飛行島

海野 十三

Leggi 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 124.009 caratteri · 249 schermate

Aozora Bunko

上官に対し嘘をつけというのか。やい」

「そんなことはいっとらん。余計なことをいうなといっとる。貴様のいった、いま素裸でいられますは、余計なことじゃないか。帝国軍人が、いくら暑いからといって、こんな外人のいるところへ来て、不恰好な素裸でいられるものかい。帝国軍人の威信に関わる」

「おや、なんだか議論が怪しくなったね。さては貴様、俺にいいまかされたことがやっと分かったんだろう。軍服が全部揃ってりゃ、素裸でいるにきまってるじゃないか」

「ばかをいえ。絶対に素裸でいられない」

「なにがばかだ。服がなけりゃ素裸でいるよりほかにしようがないじゃないか」

「へへん、そうじゃないよ。俺は信ずる。すくなくとも褌はしめていられると」

「ふ、ん、ど、し!」

大辻は狒々のように大口をあいて、

「ば、ばかっ」

「いや、それは冗談だが、襦袢を着ていられるかもしれない。または寝間着を着とられるかもしれない。いろんな場合があるんだ。だのに、貴様はあわてて、私室に軍服がそっくり揃っていますから、いま川上機関大尉は素裸でありますなんてことをいった。とにかく杉田がなかなか艦長室から帰って来ないのも、もとはといえば余計な貴様のおしゃべりのせいだぞ」