Classici giapponesi con furigana
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うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
Leggi 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 124.009 caratteri · 249 schermate
「失礼でありますが、一杯いかがでありますか」
「うむ、丁度いいところじゃ。では一杯もらおう」
「えっ、それはかたじけないことで――」
と、長谷部大尉は、素早いモーションで、隠しから二つのコップをつかみ出すと、卓子の上に置いた。そして一升壜をとって、艦長のコップに、なみなみと黄金いろの液体を注いだのであった。
一たいこの深夜、長谷部大尉はどうした気持で、艦長のところへ一升壜などを持ちこんだのであろうか。
極秘
「私はさっき自分の部屋で、ちびりちびりやっていたのです」
と長谷部大尉は、酌をしながらぼつぼつ語りだした。
「ところがふと、例の川上機関大尉の言葉を思いだしたというわけです」
「ふふん、――」
「あいつも、私に劣らず変り者でございますね。川上が失踪するその前夜、やはり一升壜をさげて私のところへやってまいりまして、酒をのみました。そのとき川上がいいますことに、このつぎ日本酒をのんだとき、今夜俺のいった言葉を思い出してくれ――というのです。そこで思い出しましたよ。その日彼が残していった言葉を――」
「ふむ、――」
「その言葉は、今日に至って思いあたりましたが、その日は一向気がつきませんでした。