Classici giapponesi con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
の水子思想、まだ完成ていなかろうがどうだろうがそんな事に頓着はない、訥弁ながらやたら無性に陳べ立てて返答などは更に聞ていぬ。文三も最初こそ相手にも成ていたれ、遂にはホッと精を尽かしてしまい、勇には随意に空気を鼓動さして置いて、自分は自分で余所事を、と云たところがお勢の上や身の成行で、熟思黙想しながら、折々間外れな溜息噛交ぜの返答をしていると、フトお勢が階子段を上ッて来て、中途から貌而已を差出して、
「勇」
「だから僕ア議論して遣ッたんだ。ダッテ君、失敬じゃないか。『ボート』の順番を『クラッス』(級)の順番で……」
「勇と云えば。お前の耳は木くらげかい」
「だから何だと云ッてるじゃ無いか」
「綻を縫てやるからシャツをお脱ぎとよ」
勇はシャツを脱ぎながら、
「『クラッス』の順番で定めると云うんだもの、『ボート』の順番を『クラッス』の順番で定めちゃア、僕ア何だと思うな、僕ア失敬だと思うな。だって君、『ボート』は……」
「さッさとお脱ぎで無いかネー、人が待ているじゃ無いか」
「そんなに急がなくッたッて宜やアネ、失敬な」
「誰方が失敬だ……アラあんな事言ッたら尚お故意と愚頭々々しているよ。