Classici giapponesi con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
ト真黒に成ッてまくし立てた。その貌を見て、傍を通りすがッた黒衣の園丁らしい男が冷笑した。文三は些し気まりが悪くなり出した。
「君もそうだが、僕だッても事務にかけちゃー……」
「些し小いさな声で咄し給え、人に聞える」
ト気を附けられて俄に声を低めて、
「事務に懸けちゃこう云やア可笑しいけれども、跡に残ッた奴等に敢て多くは譲らん積りだ。そうじゃないか」
「そうとも」
「そうだろう」
ト乗地に成ッて、
「然るに唯一種事務外の事務を勉励しないと云ッて我々共を追出した、面白く無いじゃないか」
「面白く無いけれども、シカシ幾程云ッても仕様が無いサ」
「仕様が無いけれども面白く無いじゃないか」
「トキニ、本田の云事だから宛にはならんが、復職する者が二三人出来るだろうと云う事だが、君はそんな評判を聞いたか」
「イヤ聞かない。ヘー復職する者が二三人」
「二三人」
山口は俄に口を鉗んで何か黙考していたが、やがてスコシ絶望気味で、
「復職する者が有ッても僕じゃ無い、僕はいかん、課長に憎まれているからもう駄目だ」
ト云ッてまた暫らく黙考して、
「本田は一等上ッたと云うじゃないか」
「そうだそうだ」