Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
昇はその後ふッつり遊びに来ない。顔を視れば鬩み合う事にしていた母子ゆえ、折合が付いてみれば、咄も無く、文三の影口も今は道尽す、――家内が何時からと無く湿ッて来た。
「ああ辛気だこと!」と一夜お勢が欠びまじりに云ッて泪ぐンだ。
新聞を拾読していたお政は眼鏡越しに娘を見遣ッて、「欠びをして徒然としていることは無やアね。本でも出して来てお復習なさい」
「復習ッて」とお勢は鼻声になッて眉を顰めた。
「明日の支度はもう済してしまッたものを」
「済ましッちまッたッて」
お政は復新聞に取掛ッた。
「慈母さん」とお勢は何をか憶出して事有り気に云ッた。「本田さんは何故来ないンだろう?」
「何故だか」
「憤ッているのじゃないのだろうか?」
「そうかも知れない」
何を云ッても取合わぬゆえ、お勢も仕方なく口を箝んで、少く物思わし気に洋燈を凝視ていたが、それでもまだ気に懸ると見えて、「慈母さん」
「何だよ?」と蒼蠅そうにお政は起直ッた。
「真個に本田さんは憤ッて来ないのだろうか?」
「何を?」
「何をッて」と少し気を得て、「そら、この間来た時、私が構わなかったから……」
と母の顔を凝視た。
「なに人」