Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate

Aozora Bunko

但しその晩はこれきりの事で別段にお話しなし。

翌朝に至りて両人の者は始めて顔を合わせる。文三はお勢よりは気まりを悪がッて口数をきかず、この夏の事務の鞅掌さ、暑中休暇も取れぬので匆々に出勤する。十二時頃に帰宅する。下坐舗で昼食を済して二階の居間へ戻り、「アア熱かッた」ト風を納れている所へ梯子バタバタでお勢が上ッて参り、二ツ三ツ英語の不審を質問する。質問してしまえばもはや用の無い筈だが、何かモジモジして交野の鶉を極めている。やがて差俯向いたままで鉛筆を玩弄にしながら

「アノー昨夕は貴君どうなすったの」

返答なし。

「何だか私が残酷だッて大変憤ッていらしったが、何が残酷ですの」

ト笑顔を擡げて文三の顔を窺くと、文三は狼狽て彼方を向いてしまい

「大抵察していながらそんな事を」

「アラそれでも私にゃ何だか解りませんものヲ」

「解らなければ解らないでよう御座んす」

「オヤ可笑しな」

それから後は文三と差向いになる毎に、お勢は例の事を種にして乙うからんだ水向け文句、やいのやいのと責め立てて、終には「仰しゃらぬとくすぐりますヨ」とまで迫ッたが、石地蔵と生れ付たしょうがには、情談のどさくさ紛れにチョックリチョイといって除ける事の出来ない文三、然らばという口付からまず重くろしく折目正しく居すまッて、しかつべらしく思いのたけを言い出だそ