Classici giapponesi con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
ネー本田さん、そうじゃア有りませんか。ギャット産れてからこれまでにするにア仇や疎かな事じゃア有りません。子を持てば七十五度泣くというけれども、この娘の事てはこれまで何百度泣たか知れやアしない。そんなにして養育て貰ッても露程も有難いと思ッてないそうで、この頃じゃ一口いう二口目にゃ速ぐ悪たれ口だ。マなんたら因果でこんな邪見な子を持ッたかと思うとシミジミ悲しくなりますワ」
「人が黙ッていれば好気になってあんな事を言ッて、余りだから宜ワ。私は三歳の小児じゃないから親の恩位は知ていますワ。知ていますけれども条理……」
「アアモウ解ッた解ッた、何にも宣うナ。よろしいヨ、解ッたヨ」
ト昇は憤然と成ッて饒舌り懸けたお勢の火の手を手頸で煽り消して、さてお政に向い、
「しかし叔母さん、此奴は一番失策ッたネ、平生の粋にも似合わないなされ方、チトお恨みだ。マア考えて御覧じろ、内海といじり合いが有ッて見ればネ、ソレ……という訳が有るからお勢さんも黙ッては見ていられないやアネ、アハハハハ」
ト相手のない高笑い。お勢は額で昇を睨めたまま何とも言わぬ、お政も苦笑いをした而已でこれも黙然、些と席がしらけた趣き。