Classici giapponesi con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
「菊見に」
「アア」
お勢は生得の出遊き好き、下地は好きなり御意はよし、菊見の催頗る妙だが、オイソレというも不見識と思ッたか、手弱く辞退して直ちに同意してしまう。十分ばかりを経て昇が立帰ッた跡で、お政は独言のように、
「真個に本田さんは感心なもんだナ、未だ年齢も若いのに三十五円月給取るように成んなすった。それから思うと内の文三なんざア盆暗の意久地なしだッちゃアない、二十三にも成ッて親を養すどこか自分の居所立所にさえ迷惑てるんだ。なんぼ何だッて愛想が尽きらア」
「だけれども本田さんは学問は出来ないようだワ」
「フム学問々々とお言いだけれども、立身出世すればこそ学問だ。居所立所に迷惑くようじゃア、些とばかし書物が読めたッてねっから難有味がない」
「それは不運だから仕様がないワ」
トいう娘の顔をお政は熟々目守めて、
「お勢、真個にお前は文三と何にも約束した覚えはないかえ。エ、有るなら有ると言ておしまい、隠立をすると却てお前の為にならないヨ」
「またあんな事を言ッて……昨日あれ程そんな覚えは無いと言ッたのが母親さんには未だ解らないの、エ、まだ解らないの」
「チョッ、また始まッた。