Classici giapponesi con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
「アノー先刻この郵便が」
「ア、そう、何処から来たんだ」
ト郵便を手に取って見て、
「ウー、国からか」
「アノネ貴君、今日のお嬢さまのお服飾は、ほんとにお目に懸けたいようでしたヨ。まずネ、お下着が格子縞の黄八丈で、お上着はパッとした宜引[#「引」は小書き右寄せ]縞の糸織で、お髪は何時ものイボジリ捲きでしたがネ、お掻頭は此間出雲屋からお取んなすったこんな」
と故意々々手で形を拵らえて見せ、
「薔薇の花掻頭でネ、それはそれはお美しゅう御座いましたヨ……私もあんな帯留が一ツ欲しいけれども……」
ト些し塞いで、
「お嬢さまはお化粧なんぞはしないと仰しゃるけれども、今日はなんでも内々で薄化粧なすッたに違いありませんヨ。だってなんぼ色がお白ッてあんなに……私も家にいる時分はこれでもヘタクタ施けたもんでしたがネ、此家へ上ッてからお正月ばかりにして不断は施けないの、施けてもいいけれども御新造さまの悪口が厭ですワ、だッて何時かもお客様のいらッしゃる前で、『鍋のお白粉を施けたとこは全然炭団へ霜が降ッたようで御座います』ッて……余りじゃア有りませんか、ネー貴君、なんぼ私が不器量だッて余りじゃアありませんか」