Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うんのじゅうざはいせんにっき

海野十三敗戦日記

海野 十三

Leggi 海野十三敗戦日記 (うんのじゅうざはいせんにっき) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 83.094 caratteri · 167 schermate

Aozora Bunko

もちろん苦難忍辱(にんじょく)のこの途である。一通りや二通りの覚悟ではつとめ切れない。日記を書くのも反省以て新しい勇気を起こさんためである。

八月十五日

◯本日正午、いっさい決まる。(※戦争終結の詔勅を放送)恐懼(きょうく)の至りなり。ただ無念。

しかし私は負けたつもりはない。三千年来磨いてきた日本人は負けたりするものではない。

◯今夜一同死ぬつもりなりしが、忙しくてすっかり疲れ、家族一同ゆっくりと顔見合わすいとまもなし。よって、明日は最後の団欒(だんらん)してから、夜に入りて死のうと思いたり。

くたくたになりて眠る。

八月十六日

◯湊君、間宮君、倉光君くる。湊君「大義」を示して、われを諭す。

◯死の第二手段、夜に入るも入手出来ず、焦慮す。妻と共に泣く。明夜こそ、第三手段にて達せんとす。

◯良ちゃん、しきりに働いてくれる。

八月十七日

◯昨夜から、軍神杉本五郎中佐の遺稿「大義」を読みつつあり、段々と心にしみわたる。天皇帰一、「我」を捨て心身を放棄してこそ、日本人の道。大楠公が愚策湊川出撃に、かしこみて出陣せる故事を思えとあり、又楠子桜井駅より帰りしあの処置と情況とを想えとあり。