Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんざんのあき
深山の秋
小川 未明
Leggi 深山の秋 (しんざんのあき) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4725 caratteri · 10 schermate
」
そう思って、雲の姿をながめていると、自分の知るかぎりの山にすむ獣物も、小鳥も、みんな空の雲の一つ一つに見ることができるのでありました。それらは、楽しく、仲よくして、神さまの前に遊んでいました。
彼は、この不思議な有り様を、岩の上でじっと見上げていました。
「ああわかった。私も年を老ったから、せめて達者のうちに、一度、みんなとこうして遊んでみよと、神さまがおっしゃるにちがいない。」
こう思いつくと、老いざるは、悲しそうに一声高く、友だちを呼び集めるべく、空に向かって叫んだのです。
いつしか、空の雲は、どこへか姿を消してしまいました。もし、気がつかなかったら、永遠に知られずにしまったような、それは、はかない天の暗示でありました。
老いざるの叫び声をききつけて、すぐにやってきたのは、近くのくるみの木に上っていたりすであります。
「どうしたのですか、さるさん、なにか変わったことでも起こったのですか?」と、ききました。
この年老ったさるは、この近傍の山や、森にすむ、獣物や、鳥たちから尊敬されていました。それは、この山の生活に対して、多くの経験を持っていたためです。