Classici giapponesi con furigana
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Leggi 渡良瀬川 (わたらせがわ) di 大鹿 卓 (おおしかたく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 280.528 caratteri · 557 schermate
と三嘆されて、正造もひそかに得意としていたのである。
正造が寧日なく被害地を巡回している一方、老妻かつ子もまた、海老瀬村その他激甚地の村々を歩いて、母乳欠乏の状態を調べては、その救済に努めていた。
さて、前橋地方裁判所では、予審判事水谷由章の手によって、追々と取調べもすすんでいたが、囚房におかれた彼等が日夜、快々としてたのしまなかったことはいうまでもない。自分たちの事件の成行、有罪か無罪かに心を労することは勿論だが、外界のことは許された範囲の書信や、面会によってわずかに知り得るのみであったから、臆測や心痛が絶えなかった。その後の運動の成行も、家事上のことも、考えだせばいくらでも悲観的な材料は尽きなかったし、不安は限りなく湧いては消え、消えては湧いた。なかには心労のあまり不眠がつづいて、ついに不眠症や神経衰弱になったりした。なかば気狂いのようになった者もあれば、病弱がちに悶々と日を送る者もいた。
永島与八もまた、川俣の現場で捕縛されて、館林警察で一夜を過したのち、ただちに前橋監獄へ護送されたが、繃帯でおおわれた頭をはじめ全身に打撲傷を負っているので、その当座は特に昼間も自由に横臥することを許された。